2025.11.19

ブランディングデザインで世界観を表現!ブランドを形にする空間づくり

ブランディングデザインで世界観を表現!ブランドを形にする空間づくり

近年、ロゴや広告といった視覚的なデザインだけでなく、空間そのものでブランドの世界観を表現するブランディングデザインが注目を集めています。建築やインテリア、照明、サイン、素材の質感など、空間を構成するあらゆる要素がブランドの理念を体現し、訪れる人に五感を通してそのブランドらしさを表現することが可能です。

SNSやデジタル広告が溢れる現代において、魅力的なコンセプトやコピーを掲げても、実際にそのブランドを体験できなければ、記憶や感情として定着しません。だからこそ、空間デザインを通じてブランドの価値を“感じさせる”ことが重要視されています。

本記事では、建築・空間を通してブランドを形にするブランディングデザインの考え方を解説し、実践のプロセスや事例、そして施工会社選びのポイントまで詳しく紹介します。

ブランディングデザインとは?

ブランディングデザインとは?

ブランディングデザインとは、企業やブランドの理念・価値観を、ロゴや広告といった「見えるデザイン」だけでなく、人が体験としてブランドを感じ取れる形に表現する考え方です。単なるビジュアルデザインではなく、「空間・照明・音・素材」など五感を通じてブランドの世界観を伝えることが目的とされています。

たとえば、Apple Storeや無印良品の店舗では、建築から内装、照明、什器の配置まで一貫したコンセプトが設計されています。これにより、商品を見なくてもそのブランドらしさを感じられる空間が成立しており、まさに「見せるデザインから、感じさせるデザイン」への転換が行われているといえます。

ブランドの魅力を空間体験としてどう伝えるか 、それこそが現代のブランディングデザインの核心なのです。

建築・空間が果たすブランディングの役割

建築や空間デザインは、ブランドの理念や価値観を体現する「器」であり、同時にメッセージを伝えるための重要な媒体です。外観や内装、使用する素材、照明の明るさや導線の取り方など、あらゆる要素が来訪者の体験を左右し、ブランドの印象を決定づけます。

たとえば、重厚な素材を多用した空間は「信頼」や「伝統」を感じさせ、木や自然素材を中心としたデザインは「温かみ」や「やさしさ」を印象づけます。こうした物理的な要素の積み重ねが、ブランドが目指す世界観を空間として具現化していくのです。

そのためには、設計段階からブランドの理念やストーリーを反映することが不可欠です。単に見た目が美しい空間をつくるのではなく、ブランドの個性やメッセージをどう空間に翻訳するかが鍵となります。

ブランディングデザインのプロセス

ブランディングデザインを空間で実現するには、単なる見た目のデザインではなく、「戦略 → 体験 → 形状化」という一貫した流れが欠かせません。ブランドの核を定義し、それを人が感じ取れる空間へと具体化するまでのすべての工程が、ブランディングの質を決定づけます。このプロセスを明確に構築することで、空間全体にブランドの思想を浸透させ、訪れる人の感情や記憶に残る体験をつくり出すことができます。

1.ブランドの核を定義する(ヒアリング・コンセプト整理)
まずは、企業の理念やブランドの本質を丁寧にヒアリングし、「何を感じてほしいのか」「どんな印象を与えたいのか」を明確に言語化します。ここで定義された“ブランドの核”が、すべての設計判断の軸になります。

2.空間設計への落とし込み(図面・素材・導線)
コンセプトが固まったら、それを建築的な要素に変換します。図面上のゾーニング、導線計画、素材選定、光の取り入れ方などを通して、ブランドの物語を体感できる空間へと落とし込みます。

3.サイン・グラフィック・造形との統合
空間が完成しても、サインやグラフィック、造形のデザインがバラバラではブランドの統一感が損なわれます。建築・内装・サイン・造形が一体となることで、ブランドの世界観をブレなく表現することができます。

4.施工と最終演出(照明・質感・導線の最適化)
施工段階では、素材の質感や照明の明るさ、動線のスムーズさなど、実際の体験を左右する要素を丁寧に調整します。最終的な仕上げや演出によって、ブランドの温度感やストーリーが完成します。

このように、企画から施工・演出までをワンストップで行う体制を整えることで、ブランド体験に一貫性を持たせることができます。分業によるズレを防ぎ、ブランドの世界観を正確に「形」にすることが可能になります。

ブランドを体験できる空間のつくり方

ブランドの価値は、ロゴや広告だけで伝わるものではありません。
人が空間に足を踏み入れた瞬間に感じる光・音・香り・質感・導線の流れなど、五感を通じた体験によってブランドの印象は形成されます。こうした感覚的な要素を意図的に設計することで、ブランドの世界観を“体験”として伝えることができます。

たとえば、柔らかな照明や木の香りが漂う空間は「温かみ」や「安心感」を与え、静かな音響や直線的なデザインが強調された空間は「洗練」や「信頼性」を感じさせます。このように、空間はブランドの理念を無意識のうちに感じさせる装置として機能します。

ショールーム・企業施設の事例

ショールームや企業ミュージアムでは、ブランドの理念や技術を展示ではなく体験として見せることが求められます。
コンセプト展示やインタラクティブな体験型空間を取り入れることで、訪れる人が自らブランドの価値に触れられ、企業エントランスや受付空間も同様に、「この会社は何を大切にしているのか」を直感的に伝える重要な役割を持ちます。

商業空間・店舗の事例

商業施設や店舗では、空間デザインそのものがブランドの世界観を伝える“ステージ”になります。
素材選びや什器の形状、照明のトーン、動線の設計など、すべての要素が一貫してブランド体験を演出する事が可能です。
たとえば、ファッションブランドなら「ブランドの世界に入り込むような非日常空間」、カフェやホテルなら「時間や香りを通じて記憶に残る体験」を意識的に設計することがポイントとなっています。

ブランディングデザイン施工が出来る会社の選び方

ブランドを体験できる空間を実現するためには、「建築」と「ブランディング」の両方を深く理解しているパートナー選びが欠かせません。見た目のデザインだけでなく、ブランドの理念や物語を空間として表現できる知識と技術が求められます。

特に理想的なのは、グラフィック・空間設計・施工までをワンストップで行える体制を持つ会社です。設計から造形、サイン、照明、特殊ペイントまで一貫して手がけることで、ブランド体験に統一感を生み出し、コンセプトのブレを防ぐことができます。

また、素材表現力の高さも重要なポイントです。擬木・擬岩・FRP造形・金属加工など、素材を通じてブランドの質感や世界観を再現できる技術は、空間の完成度を左右します。打ち合わせ段階でブランドのコンセプトやストーリーを共有し、設計意図を的確に汲み取ってくれるパートナーであるかどうかも見極めましょう。

建築・デザイン・造形の各領域を横断的に理解している会社こそ、ブランドを正しく“形にできる”存在です。

ブランディングデザイン実践例

ブランディングデザイン実践例

ブランディングデザインは、テーマパーク・商業施設・企業エントランス・展示施設など、幅広い分野でブランディング空間の設計・施工を行っています。テーマや業種に合わせて、造形技術や素材表現を使い分けながら、ブランドの世界観をリアルに再現しています。

特に、擬岩・擬木・特殊塗装・FRP造形といった素材加工技術を活かした空間づくりは、リアルで迫力ある造形表現を可能にします。自然素材のような質感や重厚感を人工的に再現することで、非日常的なブランド体験や世界観づくりに大きく貢献しています。

これらの工程を支えるのは、建築設計・造形・デザイン・ペイント・サインといった多分野の職人・デザイナーが連携する総合クリエイティブチームであり、各分野の専門性を活かしながら、ブランドを形にする空間をトータルに提供しています。

ブランディングデザインの理論・思想を学ぶ視点

ブランディングデザインの本質は、「言語ではなく体験で伝える」ことにあります。
ブランドの理念や世界観を言葉やロゴで説明するのではなく、人がその空間に身を置いたときに無意識のうちに感じ取る印象や温度こそが、真のブランド体験です。 建築的なブランディングを考える上で重要なのは、機能や形状を設計するだけでなく、そこに「意味」を設計する視点を持つことです。建築家・デザイナーの隈研吾氏や佐藤可士和氏、谷尻誠氏らも、共通して「空間とはブランド哲学を翻訳するためのメディア」であると語っています。
たとえば隈研吾氏の建築には、素材や光を通じて“日本らしさ”や“軽やかさ”が自然と感じられる設計思想が貫かれています。佐藤可士和氏の空間ブランディングでは、企業理念を視覚化するだけでなく、動線・配置・光のデザインを通してブランド体験を統一しています。
つまり、空間ブランディングとは単なるデザインワークではなく、ブランド哲学を空間という言語で翻訳する行為なのです。ブランドが大切にしている「らしさ」や「思い」を、建築・照明・素材・音・匂いといった五感の要素で表現することこそが、ブランディングデザインの核心といえるでしょう。

ブランディングデザインについてはフィールドクラブへ!

ブランディングデザインとは、単なるロゴや広告ではなく、「空間そのものを通じてブランドを体験させるデザイン」です。訪れる人が感じる雰囲気・質感・導線・光の演出すべてがブランドのメッセージを伝える重要な要素となります。

フィールドクラブでは、コンセプト立案から設計、造形、施工、演出までをワンストップで対応。空間全体のトーンや素材の統一感を保ち、ブランド体験に一貫性をもたせることができます。擬岩・擬木・FRP造形・エイジング塗装など、素材の持つ表情を最大限に活かし、他にはないリアルな質感と世界観を創出し、ブランドの理念や価値観を目に見える形で空間に落とし込みます。

店舗・オフィス・商業施設・テーマパーク・展示空間など、「ブランドを形にする空間」をお考えの方は、ぜひフィールドクラブにご相談ください。

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