2025.9.27

擬木とは?テーマパークや景観整備に使える素材・用途・施工事例の基本を紹介!

擬木とは?公共施設や景観整備に使える素材・用途・施工事例の基本を紹介!

「擬木」という言葉をご存じでしょうか。
聞いたことはあっても具体的にどのようなものか説明できない、あるいは初めて耳にするという方も多いのではないでしょうか。

近年では、景観づくりや公共施設・テーマパークなどの現場で擬木の活用が広がっており、その背景には見た目の自然さだけでなく、耐久性や扱いやすさといった多くの利点があります。

本記事では、擬木の基本的な特徴や天然木との違い、導入シーン、そして選ばれる理由についてわかりやすく解説します。擬木の導入を検討している方は、ぜひ参考にしてください。

擬木とは?基本定義と選ばれる理由を紹介

擬木とは?基本定義と選ばれる理由を紹介

擬木とは、天然木を人工的に再現した建材のことを指します。見た目は天然木ながら天然木より利便性が高い点が人気となっています。また、安全性の高さや耐久性、長期的な運用でも問題ないため、多くの場面で使用されています。

導入シーン

擬木の主な導入シーンは以下のような場所があります。

  • テーマパーク:アトラクション周辺の装飾、自然風デザインの演出素材
  • 自然エリア:登山道や遊歩道、案内板、展望デッキ
  • 公園:遊歩道の柵・ベンチ・手すり・遊具

導入時のメリット

  • 天然木に比べて、メンテナンスの手間やコストを大幅に削減できる
  • 高い耐久性で、長期的に景観を維持できる
  • 用途に応じて素材を選べるため、見た目や耐火性、リサイクル性などを確保可能

これらにより、利用者へ安心感を与えつつ、環境に配慮しながら運用コストの削減を実現できます。

【関連記事】擬岩についてはこちら
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擬木と天然木ならどちらを選ぶ?

擬木と天然木どちらを選ぶ?

擬木と天然木はどちらも景観づくりに欠かせない素材ですが、それぞれに特徴があります。

天然木は自然そのものの温かみや風合いを持ち、経年による色合いの変化も魅力のひとつです。一方で、腐食やシロアリ被害、ひび割れなどが起こりやすく、屋外で長期間使用する場合は定期的なメンテナンスや交換が必要となります。

これに対して擬木は、天然木の質感を再現しつつも、耐久性・安全性に優れています。
腐敗や虫害の心配が少なく、紫外線や雨風にも強いため、長期的に景観を維持できるのが大きなメリットです。また、天然木では実現が難しい形状や色合いのデザインも可能で、環境負荷の低減やメンテナンスコスト削減につながります。

天然木は自然の風合いを活かした温もりが魅力で、擬木は耐久性やメンテナンス性に優れています。
重視するポイントに合わせて、「質感を楽しみたいなら天然木」「長く安心して使いたいなら擬木」と選び分けるのが賢い方法です。
また、価格は用途や設置環境、ご要望によって大きく異なります。最適な素材選びや費用の目安など、まずはお気軽にご相談ください。

擬木で用いられる素材と選び方

擬木で用いられる素材と選び方

擬木に使用される主な素材には、コンクリートや樹脂、FRP(繊維強化プラスチック)の3種類が主になっています。それぞれには特徴があります。

コンクリート

コンクリート素材は高い強度と耐久性を誇り、屋外環境でも長期間劣化しにくいのが特徴。
重量があり安定性が高く、公園の柵やベンチ、河川敷の護岸などに適しています。

用途:公共施設・公園 / 強度・耐久性を重視し、コンクリート製が多く選ばれる
見た目:表面に本物の木の型を使って成形するため、木目の凹凸がリアルに再現できます。
    塗装によって色が変えられますが重圧感のある質感になりやすいです。
    近くで見ると石材っぽい硬さを感じる事もあり自然木の柔らかさが少し薄れます。

樹脂

樹脂素材は軽量で加工がしやすく、施工が比較的容易となっています。
そのため色・形のバリエーションが豊富で、デッキやフェンスなど住宅外構にも導入されやすい素材です。リサイクル材を利用したタイプもあり、環境配慮型としても注目されています。

用途:住宅・商業施設 / デザイン性や施工のしやすさから樹脂擬木が人気
見た目:色や柄のバリエーションが豊富で、均一で整った木目や色合いを表現できる。
    天然木に比べて節やムラが少なく、やや「人工的にきれいな見た目」になる
    紫外線に強い加工をしていれば、色あせを抑えて長期間同じ色を保ちやすい

FRP(繊維強化プラスチック)

FRPはテーマパークで特に多く採用される素材です。軽量かつ高耐久で、キャラクターエリアや世界観の再現、アトラクション周りの造形など、デザイン演出を重視するシーンに最適。木目や割れ目、経年劣化まで忠実に再現できるため、自然の中にある演出を人工的に造り上げるテーマパーク演出に欠かせない素材です。

用途:テーマパーク・観光施設 / 装飾性・意匠性を優先し、FRPが適している。
見た目:成形自由度が高く、天然木の節・割れ目・年輪まで細かく再現可能
    塗装で光沢を出したりマットに仕上げたりでき、デザイン性が非常に高い
    リアルさは3素材の中でもトップクラスで、「本物以上に本物らしく」造れる

コンクリート樹脂FRP
耐久性
重量重い軽い軽い
防腐・防虫
メンテナンス性

擬木のことならフィールド・クラブへ

擬木は、天然木の温かみを残しながらも、耐久性や安全性に優れ、公共施設から商業施設、住宅外構まで幅広く活用できる建材です。素材やデザインの選び方によって印象も大きく変わるため、導入を検討する際には見た目、機能、コストを総合的に判断することが大切です。特にテーマパークやリゾート施設では、世界観を表現する空間づくりが欠かせません。

フィールド・クラブでは、擬木をはじめとした造形素材を用いて、アトラクションやエリア演出、背景装飾などの空間演出全体をトータルデザインでき、企画から設計・製作・施工・メンテナンスまで一貫して対応可能です。経験豊富なデザイナーと職人による高品質なものづくりで、安心できる景観づくりをお手伝いします。

擬木の導入を検討している方は、ぜひ一度お気軽にお問い合わせください。

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