2025.10.22

店舗集客に強い!屋外看板の種類・効果・費用・法律・業者選びまとめ

店舗集客に強い!屋外看板の種類・効果・費用・法律・業者選びまとめ

お店の前を通る人に、あなたの店舗の存在はしっかり伝わっていますでしょうか?
どんなに強みや魅力のある商品・サービスを提供していても、まず「気づいてもらう」ことができなければ集客にはつながりません。そこで重要な役割を果たすのが、街中で存在感を放つ屋外看板です。デザインや設置場所を工夫することで、認知度アップや来店促進につながるケースも多く、全国の人気店舗の多くが取り入れている集客施策のひとつでもあります。

とはいえ、「どんな種類があるの?」「費用はいくらぐらい?」「設置に許可は必要?」と疑問に思う方も多いはず。本記事では、そんな疑問を解決すべく屋外看板の基本から種類・効果・費用・法律、そして業者選びのポイントまでをわかりやすく解説していきますのでぜひ参考にしてください。

屋外看板とは?基本的な役割と特徴を紹介

屋外看板とは?基本的な役割と特徴を紹介

屋外看板とは、店舗や企業の建物の外に設置される広告看板のことです。通行人や車からの視認性が高く、店舗の存在を知らせたり、ブランドイメージを印象づけたりする役割を持ちます。新規顧客の来店促進や、地域での認知度向上を目的として活用されることが多く、集客に欠かせない広告媒体のひとつです。
また、屋内に設置される室内看板とは異なり、屋外看板は雨風・紫外線・気温差などの環境変化に耐えられる素材や構造が求められます。また、道路沿いや建物外壁などに設置する場合は、視認性の高さや周囲の景観との調和、そして自治体の規制にも配慮する必要があります。

屋外看板の種類一覧と特徴を紹介

店舗の良さと存在感をしっかり伝えるためには、目的に合った看板選びが欠かせません。屋外看板には、設置場所やデザイン、照明の有無などによってさまざまな種類がありここでは、代表的なタイプを紹介します。それぞれの特徴と活用シーンを見ていきましょう。

ポール看板・野立て看板

ポール看板・野立て看板

道路沿いなどに単独で設置される大型の自立式看板で、遠くからでも視認できるのが特徴です。
車の通行が多いエリアやロードサイド店舗で特に効果が高く、走行中のドライバーに店舗の存在を知らせる誘導サインとして活用されています。鉄骨やアルミフレームで支えられた高所設置のため、建物や障害物に隠れにくく、夜間は照明を組み合わせることで高い訴求力を維持しながらロゴやブランドカラーを配置でき、遠距離からの視認性と印象の両方を高めることができます。
設置時には安全性と風圧への対策が求められるため、専門業者による設計・施工が必須です。

壁面看板・ファサードサイン

壁面看板・ファサードサイン

建物の正面や外壁に直接取り付けるタイプで、店舗や企業の“顔”となるメインサインです。
来店者や通行人に対して最初に目に入る看板であり、ブランドの世界観や店舗の雰囲気を伝える役割を担います。デザイン次第で印象は大きく変わり、ロゴや店名を大きく掲げることで信頼感や認知度を高められます。また、照明や立体文字を組み合わせることで昼夜問わず視認性を確保でき、写真映えする外観演出にもつながります。
店舗のコンセプトや外観デザインに調和させることが、ファサードサインを成功させるポイントです。

袖看板・突出看板

袖看板・突出看板

建物の壁面から垂直に突き出す形で設置される看板で、歩道を通る人の目線に入りやすいのが特徴です。特に、狭い通りや商店街など正面から建物が見えにくい場所で、店舗の位置を知らせる案内サインとして効果的に機能します。
縦長や円形など形状のバリエーションが豊富で、店舗ロゴや業種をシンプルに表示することで視認性を高められます。また、照明を内蔵した電飾タイプを選べば、夜間でも存在感を維持でき、通行人への認知効果をさらに高めることができます。
設置位置や角度によって見え方が変わるため、通行方向を意識したデザイン設計が重要です。

電飾看板・LEDビジョン

電飾看板・LEDビジョン

内部に照明を組み込むことで、夜間や暗所でも高い視認性を確保できる看板です。
昼夜を問わず店舗の存在をアピールできるため、夜営業の飲食店やエンタメ施設、ロードサイド店舗などで特に効果を発揮します。近年はLED照明を用いた省エネタイプが主流となり、メンテナンス性にも優れています。さらに、動画やアニメーションを表示できるデジタルサイネージ(LEDビジョン)も普及しており、動きや光の演出によって通行人の目を引く“動的広告”として注目されています。
デザインだけでなく、点灯時間や明るさの設定によっても印象が変わるため、周囲の環境や営業時間に合わせた運用設計が重要です。

スタンド看板・A型看板(小規模用)

スタンド看板・A型看板(小規模用)

店舗の入口や歩道沿いに設置される可動式の看板で、メニュー紹介やイベント告知、日替わり情報の発信などに多く利用されます。軽量で出し入れがしやすく、設置場所を柔軟に変えられるため、営業中のみ出して通行人へアピールする店舗も多く見られます。
デザイン面では、黒板タイプやパネル差し替え式など種類が豊富で、季節限定メニューやキャンペーン案内にも対応しやすいのが魅力です。比較的低コストで導入でき、初期費用を抑えながら集客効果を得たい小規模店舗に最適となっています。

自立式サイン・モニュメントサイン

自立式サイン・モニュメントサイン

敷地内や建物の入口に設置されるデザイン性の高い看板で、企業や施設のシンボル的存在となるタイプです。社名やロゴを立体的に造形でき、重厚感や高級感を演出できるため、ブランドイメージの向上に効果的です。
素材には金属・石材・FRPなどが使われることが多く、耐久性にも優れています。照明を組み合わせることで夜間の視認性も確保でき、昼夜問わず施設の印象を引き立てます。企業本社・ホテル・病院・公共施設など、信頼感を重視する場所で多く採用されています。

屋外看板の効果と成功事例

屋外看板は、店舗や企業の第一印象を左右する重要なツールです。立地やターゲットに合ったデザインを採用することで、通行人の目を引き、自然と来店につながる効果が期待できます。ここでは、効果を高めるデザインのポイントや実際の事例、そして他の広告手段との違いを紹介します。

視認性を重視する
遠くからでも読みやすいフォント・配色を選ぶことが基本。背景と文字のコントラストを強調し、情報を詰め込みすぎないことが大切です。また、店舗のロゴカラーやブランドトーンを活かしつつ、周囲の建物や看板との“色の差”を意識することで、より目を引くデザインになります。看板を見る人の視線の高さや進行方向も考慮して、一瞬で内容を認識できる配置と文字サイズを設計することがポイントです。

・一目で内容が伝わるデザイン
通行人が看板を見るのは一瞬のため、店舗名やサービス内容、ロゴをシンプルに配置し、「何をしている店なのか」を直感的に伝えましょう。視線の流れを意識して、主要情報(店名・業種・キャッチコピー)を上部にまとめると効果的です。写真やイラストを使う場合も、過度な装飾は避けて伝える情報を一つに絞ることが印象に残るデザインのコツです。

・照明・素材で印象を高める
夜間も見えるLED照明や、質感を活かした立体文字・金属パネルなどを使うと、存在感が大幅にアップします。照明の色温度を変えるだけでも雰囲気は大きく変わり、暖色系は温かみや親しみを、白色光は清潔感や高級感を演出できます。また、素材選びによっても印象が異なり、木目調ならナチュラルに、金属やアクリルならモダンな印象を与えるなど、店舗の世界観に合わせた質感演出が重要です。

実際の導入事例(店舗・企業・イベントなど)

飲食店の場合
建物の壁面サインをリニューアルし、デザインを明るく一新。通行人の視認性が向上し、看板設置後3か月で来店数が約20%増加。メニュー写真や店名ロゴを大きく配置し、通りの反対側からでも認識できるよう設計したことが成功のポイントです。さらに、夜間照明を追加したことで営業時間外にも印象を残し、地域での認知度向上にもつながりました。

美容室の場合
袖看板とファサードサインを統一デザインで制作。ブランドイメージが明確になり、新規顧客の認知拡大に成功。全体を同系色でまとめ、ロゴと照明の配置をそろえたことで、昼夜問わず統一感のある外観を実現しました。通行人の目に留まりやすく、「おしゃれで入りやすい」と感じてもらえる店舗イメージを確立できました。

イベント会場の場合
大型ポール看板とLEDビジョンを設置し、通行量の多い道路沿いからの誘導を強化。集客数が前年より大幅に増加しており、映像コンテンツで開催情報やタイムスケジュールを繰り返し表示し、通行者の注目を集めました。昼夜問わず高い視認性を確保できたことで、会場周辺以外からの来場者も増え、地域全体の賑わいづくりにもつながりました。

他の広告手段との比較

Web広告などのオンライン広告では一時的なクリック獲得やオンライン集客に強いのに対し、屋外看板は「地域密着」かつ「長期的なブランド訴求」に優れています。一度設置すれば継続的に効果を発揮し、周辺住民や通勤者など、特定エリアに強い訴求力を持つのが特長です。デジタル広告と併用することで、オンラインとオフラインの双方から認知を高める「ハイブリッド集客」も可能です。

屋外看板の費用・価格相場

屋外看板の費用は、看板の種類・サイズ・素材・照明の有無・設置場所によって大きく変わります。ここでは、一般的な価格の目安と費用に影響するポイント、さらに設置後にかかるランニングコストについて解説します。

看板の種類一般的な価格帯特徴・用途
ポール看板・野立て看板30〜150万円前後道路沿いなどに設置される大型看板。遠距離からの視認に強い。
壁面看板・ファサードサイン10〜50万円前後店舗正面に設置されるメイン看板。デザイン性重視。
袖看板・突出看板10〜40万円前後建物の側面から突き出す形で設置。通行人への誘導に効果的。
電飾看板・LEDビジョン20〜100万円前後夜間でも高い視認性を確保。デジタル表示タイプは高価格帯。
スタンド看板・A型看板1〜10万円前後可動式で手軽に設置可能。飲食店・サロンなどで人気。
自立式サイン・モニュメントサイン40〜200万円前後企業・施設のエントランスに設置。重厚感のある印象を与える。

屋外看板はサイズや素材で費用が変わる

看板はサイズが大きくなるほど使用する資材や施工手間が増えるため、費用も比例して上がります。
また、素材によっても価格差が大きく、以下のような傾向があります。
・アルミ複合板・カッティングシート仕上げ:コストを抑えつつ軽量で耐久性も高く、最も一般的。
・アクリル・ステンレス・カルプ文字:デザイン性を重視した店舗・企業向け。価格は中〜高。
・FRP・金属フレーム・LED内蔵タイプ:大型・立体的な造形に使用され、高価格帯。

屋外看板でかかるランニングコスト

看板の運用には、設置費用以外に維持・管理コストも発生します。
・電気代:LED照明の場合、1日8時間点灯で月1,000〜2,000円程度が目安。
・清掃・メンテナンス費:年1〜2回の点検・清掃で1〜3万円ほど。
・再塗装・再貼り替え:屋外設置から5〜10年ほどで再施工が必要になるケースも。
適切なメンテナンスを行うことで、長期間にわたって美観と効果を保てます。

屋外看板を設置するための法律・規制

屋外看板を設置する際には、「屋外広告物法(おくがいこうこくぶつほう)」という法律に基づいたルールを守る必要があります。これは、看板などの広告物が街の景観や安全を損なわないようにするための法律で、各都道府県や市町村が独自の条例を定めています。沖縄県や東京都、大阪府など、地域ごとに細かい基準が異なるため、設置前の確認が欠かせません。

屋外広告物法とは?

屋外広告物法とは、「屋外に掲示される広告物の大きさ・形状・設置場所などを規制する法律」です。
主な目的は以下の3つです。
・景観やまちなみの保全
・公共の安全(倒壊・落下の防止)
・周囲への過度な光害・視覚的影響の抑制
この法律のもと、地域ごとに「広告物禁止区域」や「許可が必要な区域」が設定されています。

許可申請が必要なケース

以下のような看板を設置する場合は、事前に自治体の許可が必要になることがあります。
・一定の高さ・面積を超える大型看板(例:高さ4m以上など)
・建物の外壁や屋上に設置する看板
・電飾看板やネオンサインなど光を発するタイプ
・道路沿いや公共用地に面して設置するもの
許可申請では、看板の設置場所・構造・材質・寸法・照明の有無などを提出し、基準を満たす必要があります。また、設置後にも有効期限(通常3〜5年)があり、定期的な更新手続きが求められます。

違反した場合のリスクや罰則

無許可で看板を設置した場合や、基準を超えた広告物を掲示した場合は、撤去命令や罰金が科せられることがあります。また、老朽化した看板を放置して事故を起こした場合には、設置者や所有者が損害賠償責任を負うケースもあります。安全で適法な運用を行うためにも、設置前に必ず地域の条例を確認し、必要に応じて専門業者に相談することが重要です。

屋外看板の業者を選ぶポイント

屋外看板は、デザイン・構造・安全性のすべてが集客効果を左右します。そのため、業者選びでは「デザインの提案力」「施工品質」「アフターフォロー体制」など総合的に見極めることが大切です。ここでは、依頼前に確認しておきたい3つのポイントを紹介します。

デザイン力と施工力を確認

屋外看板は、単に文字やロゴを掲示するだけでなく、店舗の世界観やブランドイメージを表現するデザイン性が求められます。過去の制作実績や施工事例をチェックし、「自社の業種や雰囲気に合うデザインを提案できるか」を確認しましょう。また、看板の構造設計・基礎工事・安全基準への対応まで一貫して行える業者なら、仕上がりや耐久性も安心です。

地域密着型か全国対応か

看板設置には、自治体ごとの屋外広告物条例や道路使用許可などの地域ルールが関わります。そのため、地元の条例に詳しい地域密着型の業者は、スムーズに手続きを進めやすいというメリットがあります。一方で、複数拠点や全国チェーンの店舗を展開する企業であれば、全国対応の看板業者に依頼することでデザインや品質を統一しやすくなります。

見積もり比較のチェック項目

見積もりを取る際は、工事費用の内訳や追加費用の有無を必ず確認しましょう。
特に注目すべき項目は次のとおりです。
・デザイン費・製作費・施工費が明確に分かれているか
・設置後のメンテナンスや保証内容が含まれているか
・許可申請代行費用や撤去費などの別途費用が発生しないか
複数社に見積もりを依頼し、価格だけでなく対応の丁寧さや提案内容も比較するのがポイントです。

屋外看板についてはフィールド・クラブへ

屋外看板は、店舗や企業の魅力を“ひと目で伝える”ための重要なツールです。種類やデザイン、設置場所を工夫することで、認知度アップや集客効果を大きく高めることができます。ただし、効果的な看板をつくるには、デザイン性・安全性・法令遵守のすべてを考慮した専門的な知識と施工技術が欠かせません。

屋外看板の新設やリニューアルをご検討の方は、ぜひ一度フィールド・クラブへご相談ください!
フィールド・クラブでは、店舗や施設のコンセプトに合わせたオリジナルデザインの屋外看板を企画・製作・施工まで一貫対応しています。これまでに商業施設、企業本社、飲食店など幅広い業種の看板を手掛けており、素材や形状、照明演出までトータルでご提案が可能ですのでお気軽にお問い合わせください。

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